代表的な耳鼻咽喉科疾患について簡単に説明してあります。
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■ 副鼻腔炎 ■ |
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急性と慢性があります。鼻の横、顔の頬の奥にある上顎洞に膿が溜まります。他の副鼻腔に炎症が起きる場合もあり、膿性鼻汁、後鼻漏(鼻汁がのどに下りる)、鼻閉、頭痛等の症状があります。治療は抗生物質、消炎酵素剤、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤などの投薬、ネブライザー治療を行い、点鼻薬、抗アレルギー剤等を併用する場合もあります。 |
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■ アレルギー性鼻炎 ■ |
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季節性(花粉症)と通年性(ハウスダスト、ダニ、カビ等が原因)とがあります。春に飛散する代表的な花粉はスギで、夏にかけてはイネ科のカモガヤ、秋はブタクサ、アキノキリンソウ等の花粉症があります。通年性はほこり、ペット、クーラー等により、アレルギー症状が出ます。治療は抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤等の内服、点鼻薬、ネブライザー治療などを行います。 |
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■ 鼻出血 ■ |
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殆どは鼻の入り口のすぐ近くの出血ですが、まれに奥からの出血があり注意が必要です。高血圧、動脈硬化、血液の流れをよくする薬剤を服用している方等も出血しやすいです。治療は止血剤が使える方は投薬します。止血処置、軟膏の塗布等を行います。 |
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■ 口内炎、舌炎 ■ |
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発赤、痛み、円形の潰瘍(かいよう)ができます。うがい、軟膏、ビタミン等の投薬を行います。 |
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■ 嗅覚障害 ■ |
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においが感じられません。全て匂わない場合と、特定の匂いのみ分るもの、異臭症といい、実際には匂いがしていないのに、変な匂いとして感じる場合があります。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎等の有無を調べ、治療はステロイドの点鼻、内服、ネブライザーなどを行います。 |
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■ 耳下腺炎 ■ |
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耳の下の耳下腺が腫れます。流行性耳下腺炎はムンプスウイルスにより起きるいわゆる「おたふくかぜ」です。化膿性耳下腺炎は細菌感染による炎症です。治療は鎮痛剤の投薬、消炎剤等、化膿性の場合は抗生物質の投薬を行います。 |
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■ 扁桃肥大 ■ |
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口腔内の扁桃が大きくいびき、食物がひっかかる等の症状が出ます。経過観察をし中には手術が必要となることもあります。 |
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■ 咽頭炎(急性、慢性) ■ |
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炎症の部位により上、中、下咽頭と分かれます。痛み、異物感等の症状が出ます。治療は消炎鎮痛剤などの内服とうがいや、ネブライザー治療などを行います。 |
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■ アデノイド肥大 ■ |
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のどの上、鼻の奥のアデノイドが大きくなり、いびき、口呼吸があります。経過観察をし中には手術が必要となる事もあります。 |
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■ 習慣性扁桃炎 ■ |
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扁桃炎を何回も繰り返す状態です。手術が必要となる事もあります。 |
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■ 睡眠時無呼吸症候群 ■ |
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寝ている間に呼吸が何回か止まる状態で、心臓、肺に負担をかけ突然死の原因の一つとも言われています。まず検査により病態を診断し場合により手術が必要となる事もあります。 |
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■ 喉頭炎(急性、慢性) ■ |
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声枯れ、咳、たん、異物感などの症状があります。症状により咳止め、去たん剤、消炎鎮痛剤等の内服と、ネブライザー治療等を行います。 |
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ここに書いてあることはあくまでも一般論で 個々の患者様により 症状、治療は異なります。 詳しくは主治医の先生におたずねください。 |